今回は大切なお知らせです。
誠に勝手ながら2016/5/1よりASSORT GROUP CEO小林 Kenのカット料金改定をさせていただきます。
CUT + SHAMPOO BLOW → 20,000円 (+tax)
私はただただ「値上げ」を目的に料金を上げているわけではなく、その思いを以下にて説明させて頂きます:
私が12年前、美容を学びに単身で日本に来た際、日本(ないしアジア)最先端のトレンドを発信し、高い技術力を持つ青山&原宿界隈のヘアサロンのカット料金の平均は6,000円(税抜)でした。
当時はカリスマ美容師バブル時代であり(終わりかけ?)、日本の美容師さんの人気はすごかったことが、記憶の中に鮮明に残っています。もちろん私も木村拓哉さんが美容師を演じる「ビューティフルライフ」にも影響を受け、この世界に入った身です。
ドラマの世界での人気は私も理解できるのですが、実際に日本で生活をしてみたら、美容師さんの人気は想像をはるかに超えるものでした。美容師を目指しているというだけで女子にモテたり、街を歩いていたら大きなカバンを持って歩く学生さんが目立ったり、街角の空き店舗が次から次へとヘアサロンに変わり、、、とにかくアメリカでは考えられなかったので、ある意味カルチャーショックを受けました。
でもとても印象に残っているのが、朝まで「夢」について熱く語り合ったり、お互いの将来について真剣に向き合って、刺激しあっていたことでした。
しかし、そんな時代は続くこともなく、(むしろ当時はスタイリストを目指すばかり、先のことすら全く考えておらず)気づいたら誰もが知っている超有名店がなくなったり、人間関係問題で派閥がどうのこうのという問題だらけが目立ったり、経営問題、離職率がどうのこうの、その他クダラナイ政治ネタのような話題でしかなかったり。
そして、職人の個人ビジネスから、ITを絡めたビジネスモデルへと業界はシフトしました。
今となっては美容学生が抱えてる大きな黒いカバン(ウィッグやクランプがはみ出したりしててねw)すら珍しく思えるようになりました。
私としては一番気になるのは、どこもかしくも「厳しい」という発言しかしなくなってることですかね?そもそもそんなネガティブな発言ばかりするから、美容師の人気がなくなったのではありませんかね?
過去ばかり拘り、「昔はこうだから」「今はこうだから」を口癖に時代にせいにばかりにしているようでは当然未来の道など切り開いていけませんし、誰もこの世界には魅力を感じないと思います。そんなイメージしかないのなら、私も多分(今からだとしたら)この世界には入らないでしょう。
人間くさいかも知れませんが、そんなマイナス発言より「夢」や「希望」の話題はどこへいってしまったのでしょうか。根拠のない自信や欲望。人間らしくて最高じゃないですか??この業界では私達自身が商品そのものです。そんな自分たちが個性がなくてどうする?
人と違っていい。
結果さえ出せばなんでもよし、がこの世界の最大の魅力ではないでしょうか?
ですからカット料金も高くても安くても良いのです。自分の価値は(しっかり責任を持って)自分で決めるべきであり、料金に比例するべきだと思っております。Time is money。そして、そのひとりひとりの価値を選ぶ権利があるのがお客様であり、当然お客様が選ぶべきなのです。
低価格のヘアサロンは増えましたが(ちなみに私は、低価格ヘアサロンさんが増えてきたのは全然良いことだと思いますが、それはまた今度w)青山原宿界隈でのカット価格は十数年前以上と何も変わらず、6,000円(税抜き)です。
5年目である我々も、カット料金の設定は6,000円 ~ 7,000円です。
前々からこの実態に違和感を感じていました。
外国では本当にピンキリです。高ければ10万円前後、安ければ50円前後。お店内でも、スタイリストによって価格が違うのが一般的であり、一般社会においても違和感はありません。
・日本の美容業界は美容師ブームにより、天狗になっていたのかもしれません。
・そもそも職人気質である美容師は、経営に向いていなかったのかもしれません。
・予想外のブームにより、今がいっぱいいっぱい過ぎて先を考えれてなかったのかも知れません。
・料金を上げるのに顧客を失うのが怖かったのかも知れません。
・ITブームに戸惑ってしまったのかも知れません。
理由は誰にもわかりません。
ですが、変化を受け入れやすくなった今。
業界が変わろうとしていることは確かです。
ですからもっともっと攻めて、新しいステージへ自ら身を置き、成長への道を防ぐのではなく、後悔ない人生を歩むべきだと信じています。
やっぱり美容師さんって心のどこかでは、本当はみんなと違うことをしたかったり、新しいことをしたり、目立ったり、結果も出して認められたいんですよ。
なので一々恐れてないで、自分の成長のためも、お店の成長のためも、業界の成長のためにも、何事も前向きに挑戦し続けるべきです。
なんでもそうですが、アクションを起こし、実際やってみないと何もはじまらないのです。
私は自分の価値を信じ、スタッフへより豊かな将来のためにも、業界のためにも、日本のためにも、カット料金を20,000円(税抜)とさせて頂きました。
ご新規のお客様だけこの価格にしても、何の意味もなく(本質は何も変わらないため)、
顧客の皆様も一律この価格設定にさせていただくことにしました。
そして約5年間ご新規様はお断りさせて頂いておりましたが、5月より(ご予約は制限させて頂きますが)カットのご予約のみ、ご新規様を受け付けさせて頂きます。
出張も多いなか、出勤日数は限られてしまいますが、
価値のあるカット(技術)のためでも良いですし、
価値のあるお話(情報)のためでも良いですし、
価値のあるアドバイス(コンサル)のためでも良いですし、
価値のある気分(モチベーション)のためでもよいので、
新たな出会いを楽しみにしております。
PROFILE:
小林 Ken。こばやしけん。1984年4月20日生まれ。アメリカ・テキサス州ダラス出身。19歳にて単身で日本に渡り、日本の美容専門学校へ入学し、美容を学ぶ。卒業後、スタイリストとして活躍し、22歳でフリーランスとして独立。2011年27歳で東京青山にASSORT TOKYOを立ち上げ、法人化。その後2016年までの5年間でASSORT NEW YORK(マンハッタン・イーストブレッジ), ASSORT HONG KONG(香港島・コーズウェイベイ), CLASS AOYAMA(東京・外苑前), CORRER(東京・原宿), VACANCY PROJECT NY (マンハッタン・イーストビレッジ) を立上げる。
現在、東京→ニューヨーク→香港にて美容師、プロデューサー、フォト・ビデオグラファー、ウェブデザイナーなど幅広く活動中。独特の感性によりテレビ、一般紙、業界誌より取材や撮影を担当し、全国にてセミナーも担当し、2016年には商品開発にも協力。
独特の感性で歩んできた経験をもとに、最大限価値のある時間を提供させて頂きます。
この価格設定変更により、今まで大変お世話になってきたお客様にもお別れがあるかも知れません。(もちろん、責任もっとひとりひとりのお客様には、一番相性の良いスタイリストをご紹介させて頂きます)
ですが、決して感謝の気持ちを忘れてしまったり、天狗になってしまったり、初心を忘れてしまったわけではありません。
一人として、一美容師として、一国民として、次のステージへ進化し続けたいという思いから決断させて頂きました。
どうかご理解いただけたらと思います。
では Have a nice day 😃
小林 Ken
twitter: @assort_keninstagram: assort.ken
facebook: the.ken.kobayashi
youtube: ASSORT FILMS
1 Comment