僕が目指す、美容師のあるべき未来の姿(の一部だけ)。

最近真面目なブログを書くことが減ってきたので、たまにはちゃんと書きますね。

2014年がスタートしましたね。。。

今年は美容師さんに何が求められるか?(今迄そんな事考えたこともなかったのに何故か年々考えるようになってきた。そんな自分に悔しいw)

んー、それは去年の流れからいくと恐らく今年は「リアル」なヘアスタイルに「デザイン」もが
求めら、さらに「ライフスタイル」をいかに表現できるかということになってくると思うかな。

僕はだいぶ前からこの「ライフスタイル」に目をつけてきた。どのように表現するかはある程度自分の頭の中で決めてきたけど、あたためていた感じかな。だって新しい事を発信するときって世の中が準備できていないと受け入れてもらえないじゃない?

だから結構「タイミング」に拘るんですよね、そこだけは(勢いだけじゃなくて)慎重に考えます。

でもようやくそのときが来た感じ。静画だとか動画だとか、そういうレベルの話じゃなくて、
もっともっと心に届く表現(コンセプト)が必要なの。僕はお客様をカットするときも「友達」のように接します。美容師ならわかると思うけど、友達の髪をカットするときとお客さんの髪をカットするときのフィーリングって違うじゃない?友達をカットするときってその人(友達)のバックグランドが見えたりする訳ですよ。その背景には無意識に沢山の要素やシナリオが描かれるわけ。

・駅が家から遠いから毎朝自転車に乗って駅までこいでいる姿。
・早朝サーフィン後、今日は気持ちよかったなって思いながらウェットスーツで海からあがってくるときの姿。
・本当は好きじゃないけど、付き合いのため金持ちだらけのゴージャスなパーティーに参加している姿。
・旅好きで、髪をお団子やポニーテール状態で各国で撮った写真をみながら自然と笑顔になっている姿。
・毎日スーツ来ながら会社で嫌いな上司に怒られっぱなしだけど、週末は家族と私服で幸せな時間を過ごしている姿。
・子育て中でいつも髪に時間かけれないけど本当はかけたいと思う姿。
・結婚が決まって、ウェディングドレスを試着しながらどれにするか夫と悩んでいる姿。

。。。はい、エンドレス。(色んな友達がいるもんね)

でもそのひとつひとつのシナリオから生まれるヘアスタイルってある訳ですよ。それはいつも「ナチュラル」と思われがちだけど、そうじゃない。もちろんナチュラルのときもあるけど(の方が多いかもだけど)、ちょっとフェスティブな用事の場合はいつもよりエッジきかせるとか。体系が変わって服装も変わり、ちょっとモードにしたりとか。。。

まー、そんな感じで相手のライフスタイルによってスタイルは変わるわけですけど、相手が友達の場合、カットしてる美容師の方も実は無意識にちゃんと想像して創ってるわけですよ。でもなんだかお客さんになると考えすぎたり力みすぎてしまうのが本当にもったいないよね。(まー、初対面でいきなりリアルなライフスタイルまで聞くのは無理あると思うけど)

毛束ひとつに拘るのも大切かも知れないが、それより相手の心に拘る方が絶対的に大切だと思う。じゃないと美容師は続かない気がする。(続いたとしてもいざそのブランドや立地がなくなってひとりの人間として裸になったときには、お客さんはいないんじゃない?)こんなにも楽しい職業なのにいつしか細かいディテールに拘りすぎて、相手の気持ちや背景(本質)を見れなくなってしまっている。今の時代海外のファッションやデザインなどはネットの御陰で非常に身近になったため、感性豊かな美容師さんが沢山いる。その子たちの未来のためにももっともっと視野の広い考え方や環境が必要になっている気がする。

あっ、勘違いしないでほしいのは、「技術」あっての話ですからね。でもじゃー、誰がその「技術」のチェックをして合格を出すかって??(これもまた長くなるからざっくりと。。。)そりゃ各お店で店長や教育がかりの人がいるだろうけど、、、、本当の答えは店長とかが出すんじゃなくて、本人です。技術があるかないかは自分自身が一番わかっている。それに嘘ついて生きていくのか、自分が納得して自信がつくまで極めるのか。それは自分で決めればいいんじゃない?もう大人なんだから。

さっきの話じゃないけど僕はお客さんを友達のように接しています。つまり50/50なんです。これは昔も今も一緒です。(顧客の皆さんはわかっていると思いますがw)お互い言いたいことをしっかり言い合って一緒にスタイルを創る。それでダメだったらダメでいいじゃん。だって人と人だもん。相性だってあるさ。だって世の中みんな友達じゃないでしょ??

今日は相手の「ライフスタイル」について書かせてもらいましたが、最近よく耳にする「美容業界の改善」や「新しい美容業界」の本当の答えは(実は)相手ではなく、美容師側の「ライフスタイル」にあるんです。

それについてはまた今度 ^^

ではhave a nice day 🙂

ken.kobayashi

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