”メンズカット”って何?

 

ご無沙汰しております!

2017/4/1よりカット料金改定のご報告です。

正確に言うと、メニューの名称を改正させていただきます。

今までの料金が

Women’s Hair Cut 80ドル

Men’s Hair Cut 70ドル でしたが・・・

⬇︎

性別に関わらずHair Cut $80に統一します。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、2016年9月にカット料金をMen’s 60ドル→70ドル Women’s 70ドル→80ドルに値上げしました。

理由としては、VACANCY PROJECTの立ち上げから半年、さらにASSORT NEW YORK・VACANCY PROJECTのクリエイティブディレクターに就任したタイミングで値段をあげさせていただきました。

 

ではなぜ今回メンズカットだけ値上げすることに決めたのか。

いえ、そもそも。。

メンズカットって何ですか?

日本にいると、今回の話題は非常に理解しがたいかもしれませんが、アメリカでは男性と女性でカット料金が異なるサロンがたくさんあります。というかほとんどのサロンが別料金を設定しています。

理由としては・・・

 

・男性のカットはショートヘアで頻繁にカットが必要

・男性にはバーバーショップ(床屋)に行くというオプションがあり、クオリティとコストパフォーマンスが高いためバーバーショップと値段の差を付けすぎると失客しやすい。

・男性のカットの方が簡単、施術時間が短い。

 

これらの理由は正しいといえば正しいし、間違っているといえば間違っています。

それはヘアサロンやヘアスタイリストそれぞれによるので、コンセプトや値段設定は様々です。

ではなぜ私はあえて男性と女性のヘアカット料金を統一するのか。

一番の理由としましては、

ジェンダーフリー

という私が常に人生においてコンセプトとしているキーワード。

 

・男性のカットはショートヘアで頻繁にカットが必要

➡︎女性だってショートヘアが好き!

ショートヘア=男性の髪型、ロングヘア=女性の髪型なんて誰が決めたのでしょうか?

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ヘアスタイルに性別は関係ない、と私は思います。

(ちなみに私も去年まで坊主にしてましたが、十分フェミニンだったと信じていますw というかそうだと言い張りたいw)

 

・男性にはバーバーショップ(床屋)に行くというオプションがあり、クオリティとコストパフォーマンスが高いためバーバーショップと値段の差を付けすぎると失客しやすい。

そこが床屋なのか、美容室なのか、はさみを使うのか、クリッパー(バリカン)を使うのか。

”クオリティ”の価値は美容師ではなくお客様が決めるもの。

バーバーショップにない価値観をヘアサロンで表現する、というのも一理あります。

しかし一番大切なことは、目の前のお客様の”特別”なスタイリストであり続けること、そして感動を与えること、それに価値を感じてお金を頂くことに感謝し成長し続けるのが美容師の仕事であると私は思います。

値段をあげて失客することを恐れてディスカウントストアのようなサロン形態を目指すよりも、自分の技術と美容師としての価値に相応した値段設定をすることは至って自然なことだと感じています。

 

・男性のカットの方が簡単、施術時間が短い。

Yes, Time is Money.

しかしショートヘア(刈り上げなど)だろうが、ロングヘアだろうが、私の中で

早くて上手いに越したことはない。

といつも思います。

”簡単なヘアスタイル”なんてありませんし、”難しいヘアスタイル”なんてものも存在しません。

なのでスタイルによって時間がかかる・かからないという考えはあまりないのです。

 

私がアシスタント時代に青山の某大手ヘアサロンで働いていた頃、売れているスタイリストほど仕事が早くて、カットがうまくて、センスが抜群でした。

アシスタントの数をたくさん使わなくてもひとりひとりのお客様を満足させて、リターンしていただき、紹介を呼ぶスタイリストはみんな仕事が早かったし、私は彼らのようになりたいといつも思っていました。

(仕事が遅いスタイリストの限って、そんなに忙しくないのにアシスタントを無駄に使い、お客様をお待たせします。その差は黙然でしたし、そういう風にはなりたくないなといつも思っていました。)

 

話は戻りますが、ニューヨークには様々な人たちがいます。

私のお客様は老若男女多国籍。

そして性別も様々。

その中には生まれたときの性別(身体の性)と、心の性が一致しないトランスジェンダーのお客様がたくさんいます。

トランスジェンダー(Transgender)とは、ラテン語で「乗り越える」や「逆側に行く」を意味する「トランス」という言葉と、英語で「社会的性別」を意味する「ジェンダー」との合成語です。 ここから直訳すると「逆側に行く性」「性を乗り越える」といった意味になります。(Wikipediaより引用)

性別適合手術などの身体的治療を望む人とそうでない人がいますが、ニューヨークを初め社会的に認知されはじめていることはいいことですね。

彼らの”本当の性”に見合った”初めてのヘアカット”を担当することもしばしば。大変ありがたく、毎回素晴らしい経験です。

多様な性が溢れている現代で、人をカテゴライズすることはとても難しいことでもあります。しかし、性のあり方の名称にアイデンティーを持つことができ、自信を持って生きることができるのも事実ですし、ニューヨークなんかはまさにそんな人たちが生きやすい場所。

 

だからこそ、尚更私はずっと疑問に思っていたのです。

メンズカットって何?

どうして髪型を性別によって選ばなければいけないの?

 

たどり着いた答えとして、サロンに足を運んでくれる全ての人に”自分らしく”在っていただきたい気持ちから、Masami Hosono(クリエイティブディレクター) のカット料金を性別に関わらず、80ドルに統一させていただきます。

誠に勝手ながら、事実上 ”メンズカット料金の値上げ” とはなりますが、この記事を読んだ方に少しでもこのコンセプトと”自分らしく自由にヘアスタイルを楽しむ”ことの価値を共感していただけたらと思います。

 

では、See you later ! :)

 

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