オカンへ、(照れくさいけど読んでね。)

オカンへ、

Happy Mother’s Day 2013!!

 

いつもありがとう!

僕はオカンやオヤジがいる実家ダラスからひとりで日本へ旅立ってもう今年で10年だよ。あっという間だね。正直最初は3年ぐらいで、基本的な美容師の技術を学んで、そのあとロンドンへ行ったり南米へ行ったり、世界の美容に携わって10年後ぐらいにはその技術と世界観でロスとかで世界一のお店を作ろう思ってたんだけどね。でも結果、3年だけじゃ美容どころか日本語に追いつくことがやっとのことで、毎日毎日一生懸命働いたり、夢も世界を目指す前にまずは日本でトップになろうと変わったりしてね。。。

 

最初日本にきた頃、本当に貧乏で沢山心配かけてごめんね。多分オカンもすごい心配してくれてたんだと思う。アメリカの田舎でしか済んだことないし、下手糞な日本語だし、はじめての一人暮らしだし、、、

学校で友達できるかな?

クラスメイトと話し合うかな?

コミュニケーションとれるかな?

ホームシックにならないかな?

喧嘩やいじめにあったりしないかな?

馴染めるかな?・・・

エンドレスだよね。でも正直最初の頃は必死すぎてあまり不安も感じる時間もなかったし、ちょいちょい実家に電話したり、アメリカにいる地元の友達と連絡したりしてうまくバランスとれてたと思うよ。

 

でも多分一番オカンに迷惑かけたのは上京してからかな?

5畳ワンルームのボロいアパートで、下はライブハウスで毎晩うるさいし、ベランダのドアがしっかり閉まらないから隙間風のせいで冬は外より寒かったり、夏は外より暑かったり、、、雨が降ったら雨漏りして床がべちゃべちゃになっちゃったり・・・給料もあったようななかったようなね・・・おまけにバイクの事故に二度もあって、さらに金欠になったりしてね、、、、

 

僕は昨日のように覚えているよ→2度目のバイク事故のとき、オカンは泣きながら「もうバイク乗るのやめて!危ないから!」って僕に言ってくれたのに、僕は小さな男で素直じゃないから「うるさい!何言ってるの?絶対いやだ!俺はバイクを乗り続ける!もうマジうざいから!」と本当親不孝な言葉で返したよね。その後、僕は少しの間バイクを乗り続けたけど、結局乗るのを辞めたよ。なんだろーね。オカンの思いがジワジワと僕の心に伝わったの。

 

貧乏生活が長く続きみるみるうちに痩せちゃって顔も完全にコケはじめてね。僕はすぐフリーランスとして働きはじめたから東京に先輩とかいなかったし、(むしろ生意気で一匹狼みたいな感じだったら嫌われてた気がする、笑)誰にもおごってもらえる環境とかもなかったから、オカンが東京へ会いにきてくれるときは本当に嬉しかったよ。コンビニでなんでも買ってくれるし、贅沢な外食も御馳走してくれたし、話もいっぱい聞いてくれた。本当にありがとう。

「アメリカは◯◯だから〜」とか「日本は◯◯だよね〜」のような言葉はずーーーっと自分の心の中に封じ込んでたけど(日本じゃそういうこと言っちゃダメだもんね、なんせ日本だし)、唯一そんな話もできるのはオカンや家族だけだったから本当に助かったし、嬉しかったよ。

 

美容師としてもなかなか出世できず、貧乏で貧乏で限界がきたときがあったよね。
少し酔っぱらっていたせいか、思わずオカンに電話して、

「オカン、俺。。。もう限界かも。家帰りたい。アメリカ帰りたい。」とポロッと涙を出してしまった。日本に旅立ったとき僕は決めてたの、、、どんなことがあっても、どんなに辛い時期がきても、絶対親に弱音をはかないと。。。当時は日本何年目だったんだろーね?もう隠しきれなかったんだろうね。

 

でもオカンは僕に優しく、「いつでも帰ってきなさい、憲の部屋そのままにしてあるよ」。って言ってくれたよね。

 

そんときは本当に帰ろうかと思ったよ。。。でも不思議と何故かわからないけど、安心したせいか、逆に火がついたのか、そこから一気に運気があがったりして右肩上がりというか、うまくいくようになった。自分自身も多分最後にもう一度踏ん張って「絶対成功してやる、出世してやる、まずは日本一になってやる」と改めて感じて、誇りに思える息子へと成長したかったんだと思う。

 

俺はまだ短い人生しか生きてきてないけど、振り返ると本当にオカンをリスペクトするし、本当に感謝しているよ。一生懸命フルタイムで働きながら僕ら3人を育ててくれたのはオカンしかできなかっただろうし、僕ら兄弟もよく喧嘩したし、特に僕はいつもトラブルばっかりおこしてきたから沢山迷惑かけただろーに。

 

年のせいか、今迄僕が迷惑ばっかりかけてしまったせいか、最近はちょっと体の調子が良くないっぽいけど、今度は僕ら家族が話し相手になったり会いにいくから早く元気になってね!!オカンなら絶対大丈夫だよ!

 

本当にもっともっと色んなことをかきたいけど、今年はここまでとするね。(俺も書きながら泣きそうになっちゃってるよ><)

 

俺はオカンの息子に生まれてきて本当に幸せです。

 

改めて、Happy Mother’s Day Mom !

mothersday

Love,

 

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